映画「キッチン」

アシスタント 末永百合恵

監督 あべ美佳

司会 桑村大和
 

俳優 岡雅史

監督

あべ美佳

​プロフィール

1971年・山形県尾花沢市生まれ

2002年、『沈まない骨』で日本テレビシナリオ登龍門優秀賞を受賞し、脚本家に。2012年、『雪まんま』で長編小説デビュー。2015年、小説『いしゃ先生』を出版・映画化。近著に『幸せの黄色いバス 東京バスガール物語』がある。初監督作品の『キッチン』が山形国際ムービーフェスティバル観客賞を受賞。

 

「キッチン 」

 

ラジオの人気DJ・真理子は、一回りも年下の俳優・仁之介と暮らし始めてそろそろ1年だ。下積みが長い仁之介は、たくさんバイトを経験しているおかげで、料理がとても上手だった。季節の食材を使い、毎回器用に料理を作る姿は、見ているだけで楽しい。仁之介が家に来る前は、外食ばかりだった真理子だが、今はキッチンに立つ仁之介を眺めながら、家でお酒を飲むのが何よりの癒しになっている。──この時間が永遠に続くことはない、と感じながらも、真理子は今を楽しもうとしていた。そして、季節は移る。バイトの傍ら、オーディションでチャンスを掴もうとする仁之介を真理子は支えた。二人の関係性は季節を追うごとに変化していくのだった。

​questionnaire 

1.映画監督になったきっかけはなんですか?

 

10年脚本家をやってきたのですが、

一度、監督の立場にもなってみたいと思い立ちまして。

 

それが45歳の時。まるで自分の子供世代の生徒たちに混じって、映画学校に半年間通いました。

今回の作品「キッチン」は卒業制作です。

2.影響を受けた監督、作品はなんですか?

 

倉本 聰さん 向田 邦子さん 橋田 壽賀子さん

3.どんな時にアイデアが浮かびますか?

電車やお風呂など、ふっと力が抜けた時です。

他の方の作品を見てエネルギーをもらうこともあります。

4.作品制作についてのこだわりがあれば教えてください

自分自身が泣いたり笑ったりできるような物語を書くことです。

観てくださる方が純粋に楽しめるような作品を作りたいと思っています。

プロになりすぎず、ミーハーな視点を無くさないようにしています。

5.今後、どういった作品を作って行きたいですか?

世界のマーケットも最初から視野に入れた題材&仕掛けで勝負したいです。

自分に制限をかけず、今面白いと思っていることを、「はい、私やります!」と、臆せず手をあげるようにしたいですね。

6.映画を作る上で楽しいことは?

 

現場で沢山の人と一緒に作り上げていく作業は、やはりとても楽しかったです。

書く仕事は孤独な仕事ですから。

脚本家としてはだいぶ自信も出てきましたが……今回初めて監督をやってみて、私向いてないかも、と思ったりもしました(笑)。

頭の中のイメージを、的確な言葉で、しかも瞬時に伝えることができなくて。

書くのと、演出するのでは、リズムが違うんですね。

自分で自分にイライラしました(笑)。

7.監督自身の性格を一言で言うと?

 

天真爛漫……?

8.悩んだ時の解決方法は?

 

ブレスト! →気分転換。(主にお風呂) →ブレスト!

 

今回は、俳優さん2人に自分の言葉が上手く伝わらなかった時に

自分のデジカメで芝居を撮影して見てもらいました。

私はなるべく「芝居」をしてもらいたくなくて、なんなら他人ん家を覗き見してるぐらいにしたくて、どうやったらよりナチュラルに見えるかを、カメラ位置なども含め、皆で工夫しました。

9.スタッフとキャストとのコミュニケーションはどのようにしてますか?

 

撮影の日、私がカレーを山盛り作って、みんなで食べました。

経費削減とコミュニケーション、両方のためです。

今回の組は、録音さんだけがプロフェッショナルで

あとは学生の仲間に協力してもらいました。

プロとアマ、40代・50代と、10代・20代。

真ん中がいませんので、まるで勉強会のように質問が飛び交い、面白かったです!